鯉之介の無頼漢04

鯉之介の"cat_tounge"『無頼漢』04

名和弓雄先生にお聞きした、時代考証のお話。

cat tounge006.jpg◆阪妻の『雄呂血』を語る
『雄呂血』あるいは『無頼漢』
口上
「世人・ならず者と称するもの、かならずしも真のならず者にあらず。善良高潔なる人格者と称するもの、かならずしも真の善人のみにあらず。表面善事の仮面をかぶり、裏面に奸悪を行う大偽善者。また、我らの世界に数多く生息することを知れ。」
と言う活弁士の口上で映画『雄呂血』は始まり、終わります。

阪東妻三郎主演 映画『雄呂血』
阪東妻三郎が主演した1925年製作の映画『雄呂血』(製作=阪東妻三郎プロダクション、配給=マキノプロダクション、1925.11.20 浅草大東京)。

この映画の主人公・久利富平三郎(阪妻)の生き様に無頼漢と言うものの圧倒的な破壊力を感じます。主人公の設定は、とにかく正義漢で・曲がったことが大嫌いな、バカがつくほどの正直者という設定です。とにかく物語の展開の仕方は主人公にとっては、何をしてもとにかく裏目に出て、どんどん悪いほうへ悪いほうへと進んでいってしまうというものです。あげく身も心もすさんで行ってしまいます。けれどもまだ、正義漢としての志もあり、その間でのせめぎあい・葛藤があります。

そんな主人公を阪妻が演じています。独立して2作目の作品で、阪妻24歳だと聞いています。

『雄呂血』と言う映画の題名が世間一般ですが、『無頼漢』で雄呂血と判る人は判ると思います。そこで、師・名和弓雄の語る「無頼漢」について、師との話を思い起こすがままに書いてみます。


映画『雄呂血』について
『雄呂血』
製作=阪東妻三郎プロダクション
配給=マキノプロダクション
1925.11.20 浅草大東京

総指揮 ............牧野省三
監督 ..............二川文太郎
助監督 ............村田正雄 宇沢芳幽貴
脚本 ..............寿々喜多呂九平
原作 ..............寿々喜多呂九平
撮影 ..............石野誠三
撮影補助 ..........稲葉蛟児 岡本勝人
舞台装置 ..........川村甚平
電機照明 ..........奥貫一
字幕 ..............坂本美根夫

配役
  久利富平三郎 ............阪東妻三郎
漢学者・松澄永山 ........関操
同娘・奈美江 ............環歌子
同夫・江崎真之丞 ........春路謙作
侠客・赤城治郎三 ........中村吉松
浪岡真八郎 ..............山村桃太郎
二十日鼠の幸吉 ..........中村琴之助
にらみの猫八 ............嵐しげ代
薄馬鹿の三太 ............安田善一郎
町の娘お千代 ............森静子

鯉之介の"cat_tounge" 『無頼漢』

無頼漢01

cat tounge007.jpg鯉之介、名和弓雄先生と、時代劇の語る。
師・名和弓雄の語る『時代考証のお話』

無頼漢02

cat tounge007.jpg鯉之介、名和弓雄先生と、時代劇の語る。
師・名和弓雄の語る『八丁掘同心ばなし』

無頼漢03

cat tounge007.jpg鯉之介、名和弓雄先生と、時代劇の語る。
師・名和弓雄の語る『岡引ばなし』

無頼漢04

cat tounge007.jpg鯉之介、名和弓雄先生と、時代劇の語る。
阪妻の『雄呂血』を語る。